かんでんエンジニアリング(以下 当社)は、大阪市水道局(大阪市水道局長 谷川 友彦)と2022年2月15日に協定書を締結し、音情報とAI技術を活用した運転支援に関する共同研究(以下:本共同研究)を開始いたします。
大阪市水道局では、事故発生時等における即応性向上を目的として、様々なプロセスデータや映像情報、音情報などを元に、すべての浄配水施設の運転監視を一元化できるように集中管理体制を構築しました。一方、集中管理体制において遠隔地での設備異常等の気付き強化が、課題の一つとなっています。
当社では、AI技術(ディープラーニング※1)を用いて音情報を解析することで、設備の異常音を検知するリアルタイム音監視システム「eSpace S-kaleid:エスパース エスカレイド):図1」を提供しています。この知見を活かし、大阪市水道局の課題を解決することを目的として、本共同研究に取り組むことといたしました。
※1 コンピューターが入力データの特徴量やルールを自律的に学習し、判定を行う手法
図1 リアルタイム音監視システム(eSpace S-kaleid)の概要
(1)水道施設におけるAIによる異常音判定精度の検証と誤判定防止策の検討
(2)集音マイクの設置箇所および必要台数の検討
図2 本共同研究の概要
2022年4月1日~2022年9月30日
本共同研究の知見を活かし、少人数での運転管理体制を持続可能なものとすることに加えて、水道業界が抱える様々な課題解決にも貢献していくことを目指します。
*大阪市水道局報道発表資料へのリンク