石油・環境事業部
石油・環境事業部は変圧器内を絶縁するために使う電気絶縁油の開発、製造、販売、分析・診断、運搬などを行う事業部です。「石油・環境統括部」「石油営業部」「診断部」「福崎工場」「海運部」の5部門に分かれ、近年では菜種油をベースとした環境にやさしい電気絶縁油「サンオームECO」の製造、販売などにも尽力する幅広い業務内容の事業部です。
石油・環境統括部
石油・環境統括部には、統括グループと技術・開発グループの2グループがあります。統括グループでは事業部全体の企画、運営および統括管理はもちろん、日々社内各所から寄せられる相談や業務依頼の窓口対応も行っています。技術・開発グループは、石油・環境事業部の事業サービスの技術全般を担っています。具体的には、絶縁油の製造方法、およびその分析試験・診断方法、その他絶縁油に関するあらゆる技術の開発や実験研究を行っています。また、石油学会や電気学会にも参画し、同業他社と共通の技術的課題の検討や、JISやIECなどの規格の制定に関する活動も重要な役割です。鉱油系・植物油系絶縁油ともに国内トップメーカーの要として、お客さまのお困りごとにも最新の技術知見で応えます。
石油営業部
石油営業部では、福崎工場で製造する電気絶縁油の販売を主に行っています。電気絶縁油は、電力流通の中でも重要な電圧を変換する装置である「変圧器」内を絶縁するために充填する油で、変圧器を安全に稼働させるために欠かせない部材の1つ。大阪と東京2箇所の販売拠点で全国の変圧器メーカーなどへ電気絶縁油を販売しており、国内トップシェアを有しています。また近年では、菜種油を原料としたカーボンニュートラルで環境にやさしい植物油系電気絶縁油「サンオームECO」の販売に尽力。脱炭素社会の実現に向けた取組みが国際的に進む中、販売数量を順調に伸ばしています。また一般企業の工場などへ向けた燃料油や潤滑油の販売、原子力発電所で使用する廃棄物容器などの販売もしています。
診断部
診断部は、電気の供給に欠かすことのできない変圧器の“健康状態”を、化学的手法で調べる部門です。具体的には、変圧器内部の絶縁油に溶け込んだガスを分析することで、異常兆候を早期に検出し、異常の種類や場所を推定します。絶縁油の分析は、例えるなら人間の血液検査であり、すなわち変圧器の健康診断。こうして定期的に検査することが、停電や事故を未然に防ぎ、電気の安定供給へとつながります。他にもさまざまな検査項目に合わせて、分析、測定、試験などを行い、変圧器の総合診断を実施。また、研究開発部門と協力して新技術の開発をしたり、顧客ニーズに合わせた新たな分析方法を検討したりと、幅広く分析・診断という仕事に携わることのできる部門です。
福崎工場
福崎工場では、主に変圧器内部の絶縁と冷却のために用いられる「電気絶縁油」という油の製造を行っています。当社の前身となる企業を含めると、電気絶縁油事業は開始以来80年の実績があり、絶縁油製造・貯蔵・充填・出荷の一貫生産工場としては現在、日本一の生産量を誇ります。工場内には3つのグループがあり、製造・設備グループは、絶縁油を製造し、お客さまの要望に沿った荷姿で充填・出荷するのが主な業務です。運輸・配送グループは、お客さまの元へ製品をお届けするためのトラックやタンクローリー車を手配し、全国へ配送しています。品質保証グループは、主に製造した絶縁油の品質管理を行っているほか、お客さまから寄せられる技術的な問合せへの対応や検証なども行っています。
海運部
海運部は、1961年(昭和36年)に国から内航海運業の許可を得て、石油火力発電所へ燃料油を輸送するタンカー事業を開始しました。現在は、自社で保有する2隻の巨大な輸送船で、石炭火力発電所から発生する石炭灰をセメント工場まで輸送しています。石炭灰輸送は、石炭火力発電所の安定的な稼働に必要不可欠で、電気の安定供給に貢献するとともに、石炭灰はセメント原料としてリサイクルされるため、環境保全を支える社会的使命も担っています。当部では、石炭灰を安全かつ予定通りに輸送するための運航管理業務を中心に、船と陸上を結ぶパイプ役として運航をサポートしています。
石油・環境事業部の
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1級職経験する業務分析・診断補助業務を担う。取得する公的資格危険物取扱者
有機溶剤作業主任者 -
2級職経験する業務分析・診断業務を担う。取得する公的資格作業環境測定士
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3級職経験する業務分析・診断業務、品質管理業務、研究開発業務を担う。取得する公的資格公害防止管理者
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4級職経験する業務管理業務（分析・診断、品質、研究開発）を担う。取得する公的資格環境計量士
一般計量士
