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関西電力管内の架空送電線、地中送電線の建設、保守、点検工事までを一貫して行います。また、それぞれを新規で建設するにあたっての測量・地質調査といった事前調査や、施工計画の策定、設計なども実施。さらに、作業を安全かつ効率的に進めるため、新技術や新工法の開発にも積極的に取り組んでいます。
従来、鉄塔の補修では、鋼管内面が錆びて劣化が進むと、鋼管部材ごと取り替えを行っていましたが鋼管内部の錆びを落とし、防錆塗装を施すこの工法が開発されたことで、鉄塔の延命化とコストダウンが実現しました。また、内視鏡により鋼管内部の錆の状態も容易に把握できるようになりました。
架空送電鉄塔などの鋼管部材の取替用工具で、鉄塔の主柱材間に水平に取付け、鋼管鉄塔の斜材や水平材等の部材を交換するための治具です。取替部材に圧縮・引張のどちらに荷重がかかっている状態でも部材の取替が可能で、取り付け部の主柱材は、φ89.1~φ355.6に対応可能です。取付間隔が狭い場合は、パワフルサポーターで対応不可となり、小規模鉄塔部材取替装置での対応となります。
架空送電線の電線への着雪抑制対策として、電線に一定間隔毎に難着雪リングが取り付いています。この難着雪リングを電線上で自走して取り外すための装置で、電線に傷をつけることなく連続して取り外すことができます。
架空送電線の電線に自走により粘着テープを隙間なく巻きつける工法です。市街地等で架空送電線の経年劣化による電線張替作業において、電線に付着した防食剤や錆の飛散、落下を防止することができます。
架空送電線の架空地線張替時に従来は送電線を停止して施工していましたが、本工法採用により2回線送電状態でも施工が可能となり、送電線の供給信頼度が向上します。
4導体のがいし取替作業では、電線取込み時に電線のバランスが崩れる恐れがあり、場合によっては、異常が無いか宙乗りして確認しに行く必要がありました。本工法は4導体一括把持金具を使用することにより、この問題を解決した新工法で、作業中の安全・品質が向上します。
多導体送電線の張替時に自動車道や電車線など重要な施設の横断にあたっては、電線の垂れ下がりを抑制するために、仮鉄柱を設置したり、仮アームを既存の鉄塔に取り付けて防護ネットを張ったりして、架線工事を実施する必要があります。
しかしスライド吊金車による延線工法を採用すれば、電線が必要以上に垂れ下がることがなくなるため、仮鉄柱や防護ネットの設置が不要となり、それにともなうコストの削減や、工期の短縮ができます。
超高圧送電線の電線工事における径間スペーサの新設や取替工事は、熟練した作業員が電線上を宙乗器で移動しながら行う「宙乗り作業」が必要です。しかし宙乗り作業は、労働負荷が重く、特に上り勾配の箇所では、電線にたるみがあるため、かなりの重労働になります。しかし今回開発した「きゃりっじ」を使えば、宙乗り作業における作業員の労力を大幅に軽減できます。
架空送電線の外観点検(電線表面の点検)では、自走式電線点検装置で記録した電線の動画を複数人が同時に目視で確認して損傷箇所の判定を行っていますが、この作業には熟練と相当な労力を要します。本システムは、記録した電線の動画をそのまま利用してAIがデータ解析を行うことで、損傷と思われる箇所を自動で判定して抽出できるものです。
送電鉄塔基礎工事において、掘削で生じる土をリフト式で自動排出する装置です。バケットに積載した土をレールに沿って上昇させ、地上へ排土します。従来のクレーンを用いた排土作業より感電災害、落下物災害のリスクを低減し、安全性が向上します。
カメラ調査とは、さまざまな用途の埋設管の内部状況を把握するシステムです。ケーブル入線孔用の押し込み式小型カメラと、空孔用の引き込みカメラがあります。地上の操作盤に組込まれたモニターで管内の状況を確認し、ビデオ映像として保存できます。
空孔管路内部の滞水(濁水)ヶ所を調査する工法です。
当社保有のカメラに透明チューブを取付け、滞水(濁水)ヶ所でチューブを膨張させて調査を行います。通常のカメラ調査では視認できなかった滞水(濁水)ヶ所で、視覚による状況把握が可能となりました。
管路の段差や内面に付着した異物を、切削することで修繕する工法です。内面全周を切削する方法と、修繕部分のみを切削する方法を組み合わせることで、従来は開削施工していた修繕工事が、非開削で可能になりました。部分切削工法では2台のカメラを使用し、工事中及び施工後の状況確認をすることで施工性を大きく改善。曲げ半径6m(折れ角10度)以下の管路修繕が可能です。
管路の段差や破損、欠落などの異常箇所を補修・修復するための工法です。曲線や施工長など管路状況に合わせた、ガラス繊維を重ねたライニング材を貼り合わせて補強。ライニング材は、強化プラスチック(FRP)管材と同等の強度と耐久性を持つとともに、薄肉施工が可能なため管内径の減少を最小限に抑えた補強が可能です。
ケーブル入線孔からの漏水を止めるための工法です。漏水を止めたいパイプの内部に止水装置を組み立て、カートリッジ内の液体ウレタン樹脂が水に反応して発泡後、凝結。樹脂がケーブルとケーブルの隙間にまで浸透して発泡するので、確実に止水できます。
高水圧が作用するケーブル入線孔から変電所や人孔内への漏水を止めるための工法で、OFケーブル・CVケーブル・CVTケーブル等に対応可能です。従来の止水工法では対応が困難であった、0.2MPa(水頭差20m)までの高水圧に対応します。ケーブルの熱伸縮にも対応し、高機能な止水性能を保有するとともに、取付時間が短く施工性の優れた管路口止水工法(装置)です。
経年劣化や環境条件の変化により老朽化した地下構造物を、非開削にて補強する工法。炭素繊維シートと高強度無収縮モルタルを使い、薄い壁でも高強度の補強が行えます。大型機械工具を使用しないため、安全であらゆる作業環境に柔軟に対応できるとともに、短期間で効率よく施工できるので施工費も節約できます。
低コストかつ高精度で「長距離急曲線推進」のトンネル施工を可能にした工法です。曲線部の地盤改良を必要としない曲線造形装置と、急曲線に対応できる新管材を開発。さらに、低推力で推進可能な管周混合装置と自動測量システムを組み合わせました。
地中OFケーブルの接続箱から絶縁油を採取し、油中に溶けているガスを抽出・分析することで、内部異常の有無や異常の内容・程度を的確に診断します。独自の工法により人孔等の接続箱から無停電で絶縁油を採取することができ、高精度で異常の有無を診断します。
従来ケーブルメーカーで施工している77kV・66kVの各種接続(GIS端末[ガス中、油中] 接続、中間接続、気中終端接続)をメーカー同等の技術で施工します。あわせて既設ケーブル撤去や新設ケーブルの敷設にも対応します。
※過去実績数多数あり
大飯幹線No50他中空鋼管内面点検ならびに塗装工事
架空送電線鉄塔の鋼管内面の錆による延命化対策として、鋼管内面の腐食状況確認と初期錆について塗装を実施し、鉄塔の延命化ならびに信頼度の向上につなげました。
姫路火力東線他鉄塔部材修繕工事
架空送電線鉄塔の鋼管内面腐食が進んでいる部材の取替要望について、部材取替装置(パワフルサポーター)を使って安全に工事を施工しました。
小松線他架空地線張替工事
架空地線張替作業のために送電している電気を止めることができない場合に、本工法(架空地線張替のための金車装置および無停電工法)を採用することにより、安全に架空地線の張替を実施しました。