PCB処理について

03PCB汚染の有無を判別する方法

低濃度PCB廃棄物の判別方法

微量PCB汚染廃電気機器等の判別方法

低濃度PCB該当性判断方法

停電時に絶縁油を採取してPCB濃度を測定注1)

保守作業等で絶縁油の交換や継ぎ足しが行われていると PCBに汚染されている可能性あり。 この期間に製造・出荷された機器で絶縁油交換や継ぎ足 しが行われたもの、又は不明であれば絶縁油を採取して PCB濃度を測定。

廃棄物となったものに穴を開け、絶縁油を採取してPCB濃度を測定又は低濃度PCBとみなして処分注2)

注1)

PCBの分析を行う機関は(一社)日本環境測定分析協会のホームページで検索できます。
https://www.jemca.or.jp/sys/member_list

注2)

絶縁油封じ切り機器や絶縁油の封入量が少量である小型の変圧器等では、確実にPCBが使用された絶縁油に由来するものでないことが銘板情報等から明らかであれば、分析値がなくても低濃度PCB廃棄物として無害化処理事業者に委託して処理することができます。

※詳しい判別方法は、各メーカーに問い合わせるか、(一社)日本電機工業会ホームページを参照してください。

高濃度PCB廃棄物の判別方法

トランス・コンデンサ等の判別方法

トランス、コンデンサ等の銘板に記載されているメーカー、型式、製造年月等の情報から判別できます。
「PCB使用電気機器の取扱いについて」(通商産業省機械情報産業局電気機器課、平成12年7月)によれば、PCBを含有する絶縁油を使用している電気機器のうち、変圧器及び高圧進相用コンデンサは、1953年頃から製造が開始され、1972年に製造中止となったと記載されています。
このことから、国内メーカーで1952年以前及び1973年以降に製造された変圧器及び高圧進相用コンデンサについては、高濃度PCBを使用したものはないと考えられます。
※詳しい判別方法は、各メーカーに問い合わせるか、(一社)日本電機工業会ホームページを参照してください。

安定器の判別方法

安定器の銘板に記載されているメーカー、型式・種別、性能(力率)、製造年月等の情報から判別できます。
「業務用・施設用蛍光灯等のPCB使用安定器の事故に関する対策について」(生衛発第1798号、平成12年12月13日)によれば、PCBを使用した安定器は1957年1月から1972年8月までに製造された照明器具に使用されていると記載されています。
このことから、国内メーカーで1956年以前及び1973年以降に製造された照明器具については、PCB使用安定器を使用したものはないと考えられます。 1976年10月までに建築・改修された建物には、PCB使用安定器が使用された可能性がありますと記載されています。また、(一社)日本照明工業会ホームページでは、1977年3月までは、対象機器として扱うことが望ましいと記載しています。
※詳しい判別方法は、各メーカーに問い合わせるか、(一社)日本照明工業会ホームページを参照してください。

銘板の取り付け例
電気機器には、写真のような銘板が付いています。 取り付け位置は、機器の側面又は上面などにありますので、ご確認ください。

  • 高圧トランス

    高圧トランス
  • 高圧コンデンサ

    高圧コンデンサ
  • コンデンサ銘板

    コンデンサ銘板
  • 安定器

    安定器
  • 安定器銘板

    安定器銘板